2023年3月20日に八王子市オクトーレ学園都市センターにて、八王子の事業者向けイベント「ご当地インフルエンサートークイベント」が開催されました。
あまりフォーカスされてこなかった地域の街おこしにも活用できるSNS。
本講演では、八王子に馴染みのある3人のインフルエンサーがSNSを活用した発信力の高め方が語られました。
ここでは、Instagramアカウント「八王子グルメ」を運営している弊社代表小宅が語った「SNSを始めるときに大切なこと」や「ただの大学生がInstagramでインフルエンサーとして発信力を高められた理由」を中心にレポートします。
これからSNSを始める方向けのアドバイスも語られているため、店舗を持つ経営者の方はこれを機にSNSを始めてみてはいかがでしょうか。
【登壇者のプロフィール】
- 高橋 剛(たかはし ごう)
現在34歳。都民ファーストの会所属の若手市議会議員として八王子市議会議員を務める。
八王子市内で2店舗飲食店を経営する飲食店オーナー。自身でインスタグラムでフォロワー8,000人超のアカウントを持つインフルエンサー。
今回の会の主催者で司会を務める。
- 中野 智行(なかの ともゆき)
八王子で登録者No.1の地元密着YouTuber。YouTubeチャンネル「八王子国の歩き方」で登録者1.8万人を誇る。八王子市内で肌着専門店「イツミヤ」を経営する傍ら八王子商店街の会長も務めている。
- 小宅 章太(おやけ しょうた)
合同会社yados 代表社員
WEBマーケター。2002年4月6日生まれ、法政大学在学中(現在3年生)
2022年9月、合同会社yadosを創業。SEO/SNSをはじめとするWEBマーケティング全般のサポートと自社メディアの運営を中心に事業を展開。
現役でサッカーコーチも務めている。元ウイイレ全国3位のプロゲーマー。
<アジェンダ>
■八王子グルメを始めたきっかけ
■SNSを始めるときに大切なこと
■大きな広告効果をストーリー1つで生み出せる
■中野氏が語った「発信力=信用蓄積ゲーム」
■これからSNSを始める方のための動き方
【八王子グルメを始めたきっかけ】
小宅:じゃあ八王子グルメをやっていて、僕が一番聞かれる「八王子グルメをなんで始めたんですか?」ということ。
これに関して言うと、八王子駅に近い高校に通っていて、「そのときから八王子グルメについて興味があって、いろんなお店知ってたから立ち上げたんでしょう?」みたいな感じでよく言われるんですけど、実はそうじゃなくて。
高校生のとき大盛りパスタが有名なPiaPiaだけは唯一知ってるんですけど、逆に言うとそのお店しか知らなかった。
小宅:八王子の市外の大学に通ってるんですけど、そのときに「八王子ってどんな場所なの?」と聞かれた時にああ、何も知らないみたいな感じになって。
そうなった時に八王子のグルメをこういう紹介するアカウントっていうのが、高校生にあったら、高校生がいろんなグルメ回れるんじゃないかと過去の自分を振り返って、こういうのがあったらいいなみたいなアカウントが八王子グルメとなります。
【SNSを始めるときに大切なこと】
小宅:SNSを始めるときに大切なことっていうのは、そのアカウントがどれだけ成長するんだろうっていうのを始める前からわかっていること。
僕は八王子グルメっていうことで、基本的に八王子の人しかフォローしないと思って始めたんですけど。
八王子グルメってアカウントに対して例えば八王子の人口が1万人だったらフォロワーさんが1万人に行くなんてありえないじゃないですか。
全員からフォローされることなんてほぼないので、八王子市の人口をまずは理解して人口約60万人のなかで、大体1.5%ぐらいがフォローしてくれれば1万人になるかなという計算。僕はまず1万人のアカウントを作りたかったので、1.5%ならいけるなと思って始めました。
なので、アカウントを建てる前のこのアカウントの設計、「本当に勝てるのかな?」っていうところを考えるっていうのがSNSで大事なところだと思っています。
まあ、簡単に一言で求めれば、釣り糸は魚がいる所に垂らそうねみたいな。
【大きな広告効果をストーリー1つで生み出せる】
小宅:こんな感じでしっかりと考えてアカウント設定をしてから運営していたことで、一週間でフォロワーさんが最高1,000人ぐらい増えたりしました。
その時に、お店を紹介するときの効果っていうところもすごい大事になってくるかなと思うんです。
何回も何回もお店を紹介して、どうやったらこのページに飛んでくれるんだろうっていうのを検証してみました。その結果、インスタを使っているとストーリーっていう機能があって、その1分の作業だけでお店のページに八王子の方々が600人も飛んでくれることがあって。
確実に興味を持っている人、お店に興味を持ってる人を700人も一瞬で、文字を打つだけでお店のページに飛ばせちゃう。これがインスタの凄いところかなって思ってます。
小宅:もう一個事例として700人(フォロワー全体の30%)の時もあります。
ストーリーを見てる方の30%がこのお店のページに飛んでくれたっていう感じで。
なぜすごいかと言うと、単純にストーリーは皆さん見てる時に飛ばしちゃったりしませんか?
つまり、基本的にストーリーはあんまり見られない。
そのパッと見で興味あるやつだけしか見られないです。
それでも興味を持たせて、どうやったら飛んでくるかっていうのを検証した結果が30%っていうのになります。
この仮説検証の繰り返し、30%の方がお店のページに飛んでくれるっていうことが、八王子を盛り上げるところに直結していると思う。
この話を何を伝えたいかというのをまとめると、広告効果っていうのがストーリー1つで生み出せる。
もう作業が1分するだけで、こんなにもたくさんの人が飛んでくれるアカウントを八王子に20年間住んでて、インスタを一回始めてみて、ちょっと頑張っているだけの大学生がこんなにも、大きな広告効果を八王子に生み出している。
ストーリーは、Instagramアカウントの投稿内容で興味をもった方がそのアカウントをフォローして、初めて視聴できる動画です。
興味を持ってフォローしたとはいえ、ストーリーの内容が面白くないと感じ視聴をやめてしまうユーザーも多いでしょう。
そのため、「いかに興味を持たせて視聴させるか」という視聴者ファーストの視点を貫くことが重要です。
【中野氏が語った「発信力=信用蓄積」】
YouTubeの「八王子国の歩き方」というチャンネルで地元民しか知らない八王子のリアルな情報を発信している中野氏。
弊社代表小宅とのトークイベントで、中野氏がSNS上での発信力について語った一幕もためになる内容でした。
中野氏:発信力さえあれば、パワーが出るということがこの数年間でよくわかりました。
(八王子の町おこしのために発信力を)使えたらなと思うけど、発信力を宣伝のために乱用しすぎると今までチャンネル登録してくださる皆様から得ていた信用を失ってしまいます。
毎回面白い動画出してくれるとか、絶対おいしいとこしか紹介しないとかっていう信用蓄積が高評価につながり、結果的に今の登録者数になっているんだなと思ったんで。
つまり、面白いコンテンツを投稿すると「面白かったからまた観たい」「この人が言っているから美味しいに違いない」とユーザーの信頼が集まり、それが登録者数につながると中野氏はおっしゃっています。
視聴者の興味をくすぐる部分では小宅のSNS戦略と似ている部分もあります。
またSNSを活用してビジネス、主にお金を生み出したい方にも警鐘も鳴らしています。
中野氏:(逆に)無理やり商店街の宣伝にバンバン使ってちゃうとそこ(信頼)が削られちゃうんですよね。
皆さんの信用を失うことになってしまうので。なんか「また宣伝か…」ってなっちゃう。
だから、気をつけながら使えたらなと思ってます。
もちろん信用蓄積で集めたフォロワーは、宣伝にも興味を持ってくれて「このキャンペーンに参加してみよう」「この商品買ってみよう」などと購買につながる可能性もあります。
しかし登録者やフォロワーが観たいのは、【宣伝ではなく面白いコンテンツ】です。
頑張って集めた登録者やフォロワーを後悔させないためにも、自身のコンテンツと宣伝(マネタイズ)のバランスを考えるのが重要です。
【これからSNSを始める方のための動き方】
中野氏とのトークイベント中に小宅が語った「これからSNSを始める方のための動き方」が、これからSNSを始めるすべての方に参考になるアドバイスがあったので紹介します。
司会者:これからSNSとかを初めて頑張っていきたいなという方には、どんな風に動いたらいいですか。
小宅:基本的には【やってみる・続けてみる・たくさん作ってみる】ってことかな。
アカウント始めた初期は必ず毎日投稿していたし、今よりも結構頑張ってた。落ち着くまでは結構頑張ってたんですよね。
頑張る時と落ち着く時っていうのがSNSってあると思ってて。
一週間で1,000人フォロワーさんが増えた時が頑張る時(頑張っていた時)かな。
そういうなんか頑張る時に一回頑張って。
そうするとSNSって一回影響力を付けちゃうと結構キープできるところがあると思うので、そこまで頑張ってみるのがいいかなと思います。
やはり何事もまずはトライ&エラーを続けて試行錯誤することが重要です。
また、ずっと真剣にSNSに取り組み続けるのも難しいため、まずは目標を立てて目標が達成するまで走り続けましょう。
小宅は10,000人フォロワーを第一目標としていましたが、各々がSNSでどうなりたいかという理想の姿を思い描きながら、まずはSNS運営を小さいところから【やってみる・続けてみる・たくさん作ってみる】ということが大事なのでしょう。
【コンテンツマーケティングは初期設計と感動を届けることが重要】
コンテンツマーケティングによる発信力の高める第一歩は、アカウントを建てる前から始まっています。
その市場で「どれくらいの人々が自分のアカウントをフォローしてもらえるか」を人口・性別・年齢層など多角的な要素を考慮した分析が重要です。
そのうえで、「ユーザーにどういった工夫をしたら面白いコンテンツと思わせられるか」や「この人が推しているなら絶対いい商品・サービスと思わせるためにはどういう施策を打ち出せばいいのか」と検証を繰り返し、目標達成するまで走り続けましょう。
講演会にて語れる内容は以下の通りです。
- 学生起業のリアル:これから起業・副業を考えている学生〜社会人の方向けにスタートダッシュのヒントを解説
- SNSマーケティングのノウハウ:フォロワーの増やす方法や売上/採用など幅広いビジネスの結果につなげる方法を解説
- SEOマーケティングのノウハウ:令和版SEO対策の基礎からより多くの方に感動を与える記事の書き方等を解説
小宅は、今回の講演会で語ったSNSマーケティングに加えてブログ等の記事執筆(SEOマーケティング)等にも精通しています。
インターネットで誰とでも気軽につながれて、至る所にビジネスチャンスが広がっている時代からこそ、自身の発信力やコンテンツマーケティング力が重要になってきます。
今回語っていただいた濃厚なノウハウよりもさらに専門的なSNS、SEOの知識を知りたい方は、ぜひ小宅に講演会をご依頼ください。
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